第3回多摩川名月祭にて

9月 22nd, 2010

背に多摩川、そのおく遠くに都築丘陵の峰々。その上に満月が輝き「本曲峰の月」を吹奏。

リバーコンサートは尺八の合奏で。後ろには胡桃の樹と多摩川が。短歌『多摩川に」の吟詠が朗々と川面を渡っていきます。

金山彦神社の小島宮司様による祝詞。日は西に沈み東の空にはまん丸の月がふわっと昇ってきました。

 2010年9月22日 仲秋の名月の夜に多摩川の川辺で名月祭が催されました。主催待宵月の会(代表古川博資氏)。始まりの5時15分には赤い夕日が西に沈みかかり、東の空には満月がふわっと昇ってきました。暑い夕方でしたが川面を渡る風が心地よく、土手の斜面に作られた階段に腰掛けて鑑賞している参加者全員の間を抜けていきました。満天の空には雲ひとつなくだんだんと明るさを増して上っていく満月は荘厳で、月並みの言葉?では言い表せない雰囲気でした。会は金山彦神社の小島八良右衛門宮司さんによる祝詞奏上で厳かに始まりました。我が平成尺八塾は、尺八2重奏で「雪の降る街を」「遠くに行きたい」を、そしてカラオケで「川の流れのように」を演奏しました。そして最後は「月の砂漠」を参加者の皆さんと一緒に合唱しました。また、第2部では、オカリナ演奏、壺屋幸子さんの短歌岡本かの子作「多摩川の」の吟詠(尺八の伴奏をさせていただきました)があり、和胡弓の演奏に続いて尺八本曲 「峰の月」を演奏しました。この頃には川風もかなり強く吹き、途切れそうになるのをこらえて最後まで吹くことが出来ました。そして、川原でのコンサートをお開きとし、2次会場へと移りました。今回は音響機器を導入しましたので、広い会場の大勢の参加者の皆さんに、しっかりと音を届けることが出来たと思います。会場にお出でくださった皆様に心からお礼を申し上げます。

平成尺八塾合宿2010in大地沢

8月 6th, 2010

丸太ベンチに腰掛けての緑陰練習風景 


 2010年8月5日6日は、2日間とも好天に恵まれ、吹奏三昧でした。合宿地は神奈川県城山湖の近くの町田市の青少年宿泊施設で、大地沢青少年センターで行いました。木陰は風が通り抜け涼しく、なんと蚊がいませんでしたから、気兼ねなく屋外で吹くことが出来ました。塾生はかなり熟成?したと思います。それにしてもシオカラトンボが譜面台に止まり、羽を低くして目玉をぐるぐるさせて、参加したり、今時も鶯がさえずり合奏してくれたりで、自然の中で一体化しているという実感を得ながらの我が塾としての初の合宿でした。自炊をしながらの合宿でしたが、要綱どおりのスケジュールがこなせました。という以上に、自炊であったために野外活動におけるキャンプ料理の得意な、シェフ門傳のダイナミックな料理も堪能してくれたことと思います。また写真の私たちの服装は、多少ラフな格好ですが、北海道でも気温37度と報道された日でもありまして、時節柄ご容赦ください。

ランチコンサートで

8月 4th, 2010

緊張の春の海を


美女軍団に囲まれて男性は5人のみ?


佐野社中の皆さんと


2010年8月1日 は渡辺泰子・正子門下生によるランチコンサートにお招きを受けました。成城学園前駅の駅ビルにある素敵なイタリヤレストランです。昨年に続いてのお招きでした。当日は花かげ変奏曲に春の海、カントリーロードを演奏させていただきました。この日のゲストは日本音楽集団の尺八奏者元永 拓さん、井出智克さんと私でした。元永さんは、緩急自在といった感じですばらしい演奏を、また智克さんは、若さあふれるパワフルな演奏でこれまたすばらしい演奏でした。加えて料理もおいしくその上飲み放題で、楽しいひと時を過ごさせていただきました。また、なんといってもお琴屋さんを含めても男性は5人のみ。これはすごくありません?ありがとうございました。

霊峰富士山頂 剣が峰で献曲を

7月 26th, 2010

日本最高峰富士山剣が峰で御来光に向かっての厳かな献奏1曲。カンテラを頭につけて

 この夏2010年の7月22日から23日にかけて富士山に初めて登りました。そしてさらに日本最高峰の剣が峰で、ご来光に献曲いたしました。
 初めての富士山は何もわからずでしたが、いろいろ調べて装備し22日午前7時20分新宿を出発しました。五合目に11時過ぎに到着し食事と身支度を済ませ12時10分に登山を開始しました。新調した容量36㍑のザックを背に歩き始めました。その夜の仮眠場所の山小屋、本八合目上江戸屋に午後6時に到着し寝床を確認したら即夕食です。夕食といってもカレーライスで、あっという間に食べ終わりました。もう歯も磨かずに床入り。男女関係なく60センチ間隔でずらっと横になります。この頃から頭が痛み出し、ろくに眠れないまま12時の起床です。しっかりと防寒とヘッドランプ等の身支度を確認し、午前1時頂上に向けて出発。風が強く、ガイドとグループの目印を頼りに一歩一歩登ります。3時40分頃頂上に着き、希望者のみ更に最高峰の剣が峰まで、ガイド料別に500円でしたが、往きが20分。そこで待望のご来光を拝しました。その御来光に向かって、一曲ささげました。風が強く、水溜りは凍っていて、手はかじかみ唇はカサカサ。音らしい音にはならなかったと思いますが、みずうみの詩と本曲のさわりを吹き、下山の途につきました。5合目の下に来るまで頭痛は治まりませんでしたが、天候にも御来光にも恵まれ最高の一日となり、生涯の思い出となりました。感謝合掌。 

我が塾生NPO合宿で藤原道山から直接指導を

6月 11th, 2010

戸塚社中の桜ゆららには、我が塾の中学2年生のニューフェイスも合奏させていただきました。

道山先生の説明に聞き入る尺八グループ

2010年6月に実施されたNPO法人邦楽指導者ネットワーク21が開催する合奏講習会に、我が平成尺八塾生が5人参加しました。根津さん、澤口さん、高野さん、小久保さん、そして風間君です。尺八関係者が総勢11人という中で、我が塾から私を含めて6人でしたから、道山先生の指導を独り占めしたような雰囲気でしたね。そのほかに参加者による月の渚コンサートには「花づくし」を演奏しました。ゆったりと温泉にも浸かり楽しい合宿でした。

藤原道山先生とツーショット

エーゲ海クルーズ船とエメラルドの洞窟とスイスで

5月 3rd, 2010

 この度2010年4月12日よりギリシャ・南イタリアに旅行をしました。岩山に聳え立つアテネのアクロポリス神殿から、新アクロポリス博物館見学。翌日は朝からエーゲ海クルーズ。今回はこのクルーズ船とアマルフィのエメラルドの洞窟で演奏しました。
クルーズではサロニコス湾に浮かぶ、エギナ島ポロス島イドラ等の島々を巡りました。船はデッキが3層になっており一階では歓迎の演奏等がありました。演奏はシンセサイザーやサックスで各国の曲なども紹介されました。その中で司会者の女性に日本の楽器を持っていると話すと披露しろと促され、早速尺八を取りだし、さくら、荒城の月を吹きしましたが、約300人くらいの各国の方から拍手をいただきました。一番驚いたのはツアーコンダクターの岩佐さんだと思います。なぜなら氏に断りなく、突然のパフォーマンスでしたから、失礼しました。ごめんなさい。

エーゲ海クルーズのバンド演奏に誘われて尺八の紹介を

チュウリッヒ湖の西に横たわるユートリベルク山の頂上展望台で

 また、18日には南イタリア、アマルフィのエメラルドの洞窟で一曲吹かせていただきました。といってもまた勝手に吹いたのですが、真っ暗な洞窟の中に手漕ぎボートで漕ぎ出し、海底が幻想的なエメラルド色が光る中で、浜千鳥をふきました。洞窟に木霊し、我ながら音に聞き入りました。漕ぎ手の青年や同乗の多大なる掛け声に感謝しています。皆さんありがとうございました。

アマルフィ海岸エメラルドの洞窟の中で漂いながら浜千鳥を


 こんなことからツアー中に誕生日を迎える方があり、誕生パーティをするからその席でハピーバースディを吹くよう頼まれたりで、竹の存在をアピールできました。

 それで、帰る段になってアイスランドの火山の噴火でローマに釘付けとなり、ローマ旅行とスイス旅行を余儀なくされました。

ポンペイ遺跡でベスビオ火山をバックに写真をとりましたが、アイスランドの火山の噴火でローマで足止めに、たたり?

中西社中第7回箏曲発表会で

3月 30th, 2010

出演者総勢の記念写真です

ゆき をしっとりと

 

北海民謡調を元気良く

 

オーロラを3人の尺八で

秋韻の打ち物を担当し太鼓、鐘、カスタネット、タンバリンを

2010/3/28この日は中西社中の第7回箏曲発表会演奏会がグリーンホール小ホールであり、賛助出演という形で、参加させていただきました。社中の皆さんは小学生から幅広い年齢層の構成で、なんと出演者総勢で20名を超える会員数で、日ごろの教習活動の成果の現れですね。当日は中西さんの面倒見の良さがこの結果をもたらしているのだと強く感じました。演奏した4曲のうち北海民謡調は、勢い良くそして歯切れよく、そして追分を朗々と吹くことを心がけました。また、ゆきは、繊細な唄にあわせて、唄をたてて艶やかにをこころがけました。オーロラは尺八の和音が天空を揺らめき光るオーロラのイメージで、ABCの3パートの息を合わせることをこころがけました。最後の秋韻は打ち物演奏で、カスタネット・タンバリン・太鼓・鐘をえんそうしました。最終の下合わせで、タイミングが取れずごめいわくをかけましたが、なんとか本番をきっちりとはめることができ、胸をなでおろしたしだいです。当日のプログラムは次の中西社中の色変わり部分をクリックしてください。中西社中後日写真を載せ、当日の楽しさを伝えたいと思います。また、尺八は黒田煌山師と橋本洋氏が賛助出演で協力しました。楽しい会にお招きいただきまた、打ち上げにも参加させていただき、誠にありがとうございました。

作品№3 塾の竹看板

3月 25th, 2010

幅は10cm長さ150㎝の煤竹で、DIY購入

製作第3作品はわが教室「平成尺八塾」の竹の看板です。玄関に取り付けましたが、かれた竹はそれはもう硬くて切り抜くのに往生しました。裏に和紙を張り、細い蛍光灯が入るようになっています。

作品№1ポータブル尺八置きと№2尺八懸架台

3月 25th, 2010

愛用の携帯竹置き台です。

三本を乗せることができます。高さ45㎝。


 この際私が製作した作品を載せます。いずれも必要に迫られて自作したものです。一番最初は携帯の置き台で、材質は桐の合板です。45×90㎝の板を二枚に切り、蝶番で止めて上部をカットし、下部の接地面が三点になるように切って、サンドペーパーをかけて仕上がりです。軽くて実にしっかりしていて、携帯に便利でいまだに愛用しています。これが作品第1号で、6年位前でした。

組み立て前の置き台の本体とストッパー

 次は作品№3の道場用の尺八掛けです。これも桐の合板30×180㎝を斜めにカットし二枚あわせて尺八を載せる部分を糸鋸でまず13箇所をカットし、だんだん狭くなるので、仕方なく篠笛サイズになったわけですが計15切り取りました。問題は組み立て方ですが、下が広く上を狭くするため、その傾斜が苦心のしどころでした。また丈夫の固定は上板を差し込むと締まるようになっていますので、最終的には下の横桟に楔を使っただけでしっかりと固定されました。4年前の作品です。

尺八13本と篠笛2本掛けられる懸架台。楔2本のみでしっかり固定。糸鋸でのカットが苦心の作品です。竹を掛けるとこうなります。

竹は13本。篠笛2本が懸架できます。


興味の沸いた方、あるいはイメージの沸いた方いますか?手間はかかりますが、自作は愛着がわきますね。

作品№4 太鼓の台を作製

3月 16th, 2010

太鼓に自作台に撥。奏者は左側に座り演奏します。

手間がかかりましたが、費用はかかりません。材料の木材購入代が390円のみ。ま、安上がりでした。

今日は、ネットで購入した平太鼓の台を作製しました。作品としては№4となります。購入した太鼓は欅刳り貫き胴の年代もので、直径50㎝。まずまずの音がします。台は座って敲くように柱を組み合わせて釘を使わずに作りましたので、当然使うときに組み立てるわけです。この程度の記述ではどんなものかまったく想像できないと思いますので、完成品の写真を載せました。材料は、4×9×180㎝の半割りを1本。購入代金は390円。これを65㎝にカットし、2本。この受け台として30㎝を1本切断し他ものが主要部品です。後はここからが肝心で65㎝の二本を蝶番で留め開くようにして、台とのあわせ部分を切り込んで基本的には出来上がり。最後はすこし掘り込みを入れ、音抜けが少しでも良くなるように工夫しました。座奏でも椅子に座っても演奏可能です。今年3月の作品で、第4号です。